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【デッキ紹介】赤緑エルドラージ~(お前が)死ぬまで借りていくぜ~【MTGモダン】

どうも、N.Bと申します。

 

最近回し続けている赤緑エルドラージについて、100マッチを終えたので自分の中の整理も兼ねて紹介していきたいと思います。

 

このデッキ、(17000字以上の記事を書くぐらい)楽しいですよ!

 

そもそもマイナーなアーキタイプなこともあり、記事もリストもあまり多くはありません。記事としてはマジック公式、岩showさんのものや晴れプロのGrzegorz Kowalski氏のものぐらいでしょうか(しかもどちらも2018年のもの)。

 

しかし2020/3現在、メタゲーム上の立ち位置は悪くないこと、分からん殺しを誘発させやすいことから100マッチを終えて勝率は6割以上と明確に勝ち越せています。

 

この記事を書いた理由として他の人にも回してもらい、デッキやプレイングをブラッシュアップしていきたい、という点が大きいので、回してもらって感想など頂けると幸いです。

 

 ちなみに

・プレイが簡単 

・モダンでは比較的安い 

・コンバットが学べる(気がする)

・明確なハメパターンがあり楽しい(重要)

ということから、初心者にもオススメです。

 

なお、本記事は無料ですが、ちょっとしたお願いごとを記載していますので、記事が面白ければ聞いていただけると嬉しいです。

 

  

1.どんなデッキなの?

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マナクリーチャーと《エルドラージの寺院》によるマナ加速から、いわゆるエルドラージ三兄弟の《作り変えるもの》《難題の予見者》《現実を砕くもの》に加え《エルドラージの寸借者》などの優秀なクリーチャーを展開していきひたすら殴る、非常にシンプルなビートダウンデッキです。

 

 デッキの強み

①ビートダウンデッキでありながら多角的な攻め

ビートダウンデッキは基本的にアドバンテージを捨ててライフを詰めるデッキですが、赤緑エルドラージは《作り変えるもの》の死亡誘発型能力、《難題の予見者》のEtB能力、《現実を砕くもの》の擬似除去耐性により相手への妨害、自分への妨害の阻害をすることができ、『やりたいことやったもん勝ち』のモダン環境でもビートダウンで渡り合っていくことができます。

 

②《エルドラージの寸借者》による殺傷能力の高さ

エルドラージ三兄弟だけであればエルドラージトロンにも採用されており、そこに差はありません。 

エルドラージトロンには採用されていない《エルドラージの寸借者》というカードがこのデッキをデッキたらしめていると言っても過言ではないでしょう。

 

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《エルドラージの寸借者》はこのデッキであれば2ターン目に出て3/1が殴るのは当たり前、1ターン目に《貴族の教主》をプレイしていれば4/2で殴ることができ、素早くライフを詰めて相手の選択肢を奪うことができます。

 

もちろん誘発型能力も非常に強力です。VSジャンドを例に取ります。

相手の場には4/5の《タルモゴイフ》がおり、こちらの場には《難題の予見者》がいます。

見た目上は1点も通すことができませんが、ここで《エルドラージの寸借者》をプレイし《タルモゴイフ》のコントロールを得ると、カード1枚で4+3+4=11点を叩き出すことができます。 

このようにクリーチャーが並んでにらみ合いになった場合に突然リーサルになること、そして相手がそれを意識せざるを得なくなりプレイが非常に難しくなることが大きな強みです。

 

余談ですが相手の《原始のタイタン》のコントロールを得るときが1番気持ちいいです。 

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③先手後手に左右されない強さ 

マジック・ザ・ギャザリング、ひいてはカードゲームの常ではありますが、モダンという環境は特に先手偏重であると言われています。

理不尽な動きをするデッキが非常に多く、その割にそれを咎められるカードが少ないため、一手早く動くことができる先手が有利になっていくのは必然とも言えます。

後手のアドバンテージが手札が1枚多いことならば、その手札を使い切らせなければそのアドバンテージは消えてしまうからです。

 

さて、そんなモダン環境において、赤緑エルドラージの勝率は先手61.4%、後手61.1%とほぼ拮抗しています。

推測でしかありませんが、これには3つの理由があると考えています。

 

・マナクリーチャー+《エルドラージの寺院》によるマナ加速で手番を入れ替えやすい

・速攻クリーチャーが10枚搭載されていることにより、後手でも先に攻められる

・《エルドラージの寸借者》は後出しのほうが強い

 

この中でも3つ目は後手にしかない強みであり、かなり特異なデッキと言えるでしょう。

 

 デッキの弱み 

①ビートダウンの否定

赤緑エルドラージはどこまでいっても直線的なビートダウンデッキであるため、地上のビートダウンを否定されると非常に弱いです。

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例えば《罠の橋》が顕著です。こちらのクリーチャーのサイズが大きいことが裏目に出てしまうため、メインボードではほぼ成す術がありません。火力で殺し切るか、《貴族の教主》を並べてそれ自身か《極楽鳥》で殴るぐらいです。

※《罠の橋》は攻撃宣言時のパワーのみ参照するため、パワー0のクリーチャーで殴り賛美を誘発させれば通すことができます。

 

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また、《飛行機械の鋳造所》+《弱者の剣》コンボも致命的です。攻撃は全てチャンプブロックで防がれますし、トランプルで通したところで相手はマナの数だけライフゲインしていきますから、そこから削り切ることはほぼ不可能です。

 

あるいはコントロールデッキのように、クリーチャーを除去し続けるようなデッキに対しても苦戦を強いられます。これはクリーチャーによってダメージを稼ぐストンピィ系統のデッキの宿命でもあります。

 

②コンボ戦略への抵抗の弱さ

主に手札コンボ・墓地コンボを指します。確かに《難題の予見者》で妨害はできるのですが、それだけでは足りないことが多く、アドグレイスなどには厳しい戦いを強いられます。 

なお、ご想像の通りネオブランドには勝てません。2ターン目に《難題の予見者》をプレイできるかどうかです。

ただし、こちらのキルターンも早いため1回妨害すれば差し切れることもあり、そのためトロンやヴァラクートなどの土地コンボはアドグレイスよりややキルターンが遅いこともあり、そこまで不利ではありません。

また、土地コンボは《エルドラージの寸借者》で奪える大型クリーチャー(《ワームとぐろエンジン》《原始のタイタン》など)を採用していることも大きな要因です。

 

クリーチャーを介するコンボ(ストームやドルイドコンボなど)には《稲妻》や《踏みつけ》で干渉できるためかなりマシになります。

 

 2.カード解説 

こちらのデッキリストに基づいてカードを解説していきます。

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 メインボード編

クリーチャー 

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《貴族の教主》4枚

《極楽鳥》1枚

キープ基準となるマナクリーチャーです。 

打点の向上に寄与したり、単体でも1点殴れることから《貴族の教主》を優先していますが、《極楽鳥》は飛行ブロッカーになる点、赤マナが出せる点など独自の利点もあります。

4枚では少なく、6枚では多いと感じたため5枚にしていますが、他のスペルの重さ次第では調整する可能性があります。

また、《ボリアルのドルイド》は唯一の無色マナを生むマナクリーチャーであるため、無色マナ源が足りないと感じるのであれば採用を検討してもいいかもしれません。

 

★Tips

・前述しましたが、《罠の橋》下でもパワー0のクリーチャーはいつでも殴ることができ、賛美によりパワーが上昇しても問題ありません。

 

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《呪詛呑み》2枚

通常このスロットには《漁る軟泥》が入っていることが多いのですが、私はこのカードを採用しました。主な理由は以下の通りです。

 

・必要なマナ

緑マナを生み出すのにダメージを受けたり相手がライフゲインすることが多く、さらにそもそも緑マナが捻出できない土地が多いこともあり、不特定マナで起動できる《呪詛呑み》の方が取り回しがいいです。

 

・トップデッキ時の強さ

上記とも関連しますが、消耗戦になりトップデッキしたときに《漁る軟泥》では緑マナ源が限られるためサイズに限度があり、そもそもクリーチャーが多くないデッキと相対したときにもさほど大きくなりません。

一方、《呪詛呑み》はマッチアップによらず大きくなりますし、レベル8になろうものならそのままゲームを終わらせることができます。

 

・除去耐性

《致命的な一押し》《流刑への道》《暗殺者の戦利品》などが跋扈するモダンでは《漁る軟泥》をいくら大きくしてもすぐに処理されてしまうことが多いですが、《呪詛呑み》であれば出してすぐレベル3まで上げればかなり場持ちします。 

もちろん《時を解す者、テフェリー》《精神を刻む者、ジェイス》《大渦の脈動》など、プロテクション(インスタント)をすり抜ける除去も多いため、可能であれば素早くレベル8まで上げたいところです。

 

なお、現在のメタゲームでは《死の飢えのタイタン、クロクサ》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《瞬唱の魔導士》など墓地を利用するカードも多く使用されているため、それらをメインボードから対策したいのであれば《漁る軟泥》を優先してもよいかと思います。

また、《呪詛呑み》は《虚空の杯》X=1に引っかかるという弱点があります。

 

どちらかというと消耗戦のあとに引いてきて即レベルアップした方が強いのですが、妥協キープの際に最低限の強さがあることから2枚です。他のマナフラッド受けを用意できるのであれば減らしてもよいかと思います。

 

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《砕骨の巨人》2枚 

軽量除去でありながら、赤単色にも関わらず3/4/3のスタッツとメリット能力を持つ、生物のインフレを感じさせてくれるカードです。

エルドラージが初手にない場合でもマナクリーチャーから2ターン目にプレイできる脅威として対アンフェアで特に重宝します。

 

もちろん《踏みつけ》側も優秀で、小型クリーチャーの処理や、マイナス能力から入ったPWを落としたり、プロテクションの突破など様々な用途があります。最低でも本体に撃ち込めるのも攻めるデッキにとっては重要です。

 

★Tips

・《踏みつけ》が対象不適正になったり打ち消されたりして解決されないと出来事が進行しない(追放領域へ移動しない)ため、《砕骨の巨人》で唱え直すことができなくなります。

・《砕骨の巨人》が誘発するのは呪文のみです。PWの忠誠度能力や《反射魔導士》の誘発型能力などでは誘発しません。

なお、自分が唱えた呪文でも誘発し、呪文のコントローラー=自分自身がダメージを受けます。あり得そうなのは《ティムールの激闘》あたりでしょうか。

 

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《エルドラージの寸借者》4枚 

すでに述べていますがこのデッキを象徴するカードであり4枚です。

序盤は単純に速度の早いクロックとして、中盤以降は誘発型能力により膠着しがちな盤面を一時的に突破してライフを詰めたり、最後の一手を削り切るフィニッシャーとなります。

ただし、クリーチャーを横に並べるデッキに対しては誘発型能力が有効でなく、タフネス1も足を引っ張ってしまうためサイドアウトされがちです。そういったデッキが多いのであれば枚数を削ってもよいですが、そのメタゲームならこのデッキを握るべきではないように思います。

 

★Tips

・誘発型能力でマナを支払うのは解決時です。対象が不適正になったならマナを支払う必要はありません。

・《エルドラージの寺院》から出る2マナはエルドラージ呪文かエルドラージの起動型能力にしか使用できないため、誘発型能力の支払いを《エルドラージの寺院》のみで済ませることはできません。

・ほとんど起こらないシチュエーションではありますが、自分のクリーチャーを対象に取り、アンタップして速攻を付与することができます。

・赤のマナシンボルを持ちますが、欠色により無色のカードであるため《霊気の疾風》などを受けません。

 

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《作り変えるもの》4枚 

エルドラージ三兄弟の3マナ担当であり、このデッキの序盤の強さを支えるキープ基準にもなるため4枚です。

死亡時の誘発型能力の存在から、追放除去を受けない限りアドバンテージを失わないため、デッキに粘り強さを与えてくれます。

一方でクロックが早いわけではなく、相手への妨害要素もないため、キルターンが重要になるマッチアップではサイドアウトされることもあります。

 

★Tips

・誘発型能力により3マナ以下のカードが公開された際、戦場に出さず手札に加えることも可能です。《エルドラージの寸借者》や《砕骨の巨人》が公開されたときによく行うプレイです。

 

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《難題の予見者》4枚 

エルドラージ三兄弟の4マナ担当であり、このデッキの最高のドブンパターンを実現してくれます。当然4枚です。

マッチアップによらず非常に強力なカードであり、2ターン目にこのカードがプレイできる手札ならば他が何であれほぼキープできます。

エルドラージトロンと違い《エルドラージの寺院》×2だけでなく、緑マナ+マナクリーチャー+《エルドラージの寺院》でも2ターン目に《難題の予見者》をプレイできることも、このデッキの大きな強みです。

 

★Tips

・相手がカードを引くのは「戦場を離れたとき」であるため、追放されたりバウンスされた場合も誘発します。

・EtB能力にスタックして除去を撃たれた場合、戦場を離れたときの能力から解決されるため、相手がドローしてから手札を追放します。

・EtB能力も戦場を離れたときの能力も対戦相手を対象に取っているため、《神聖の力線》《豊潤の声、シャライ》などで相手が呪禁を得ている場合は能力を解決できません。

 

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《現実を砕くもの》4枚 

エルドラージ三兄弟の5マナ担当であり、2ターン目《難題の予見者》→3ターン目《現実を砕くもの》はほとんどのデッキを粉砕できるこのデッキで最も強力な動きです。もちろん4枚です。

速攻トランプル持ちであることからソーサリータイミングの除去を受ける前にダメージを入れやすいうえ、誘発型能力により除去された場合もアドバンテージを失いません。

 

★Tips

・誘発型能力は呪文のみ誘発するため、PWによるバウンスや《反射魔導士》など、能力によっての除去では誘発しません。

・手札がなければ呪文が打ち消されるため、エルドラージデッキを相手にする場合はトップデッキした除去を撃てるよう土地は1枚抱えておくとよいでしょう。

 

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 《探索する獣》2枚 

6つのメリット能力を持つ令和の怪物です(?)。

特に対フェアデッキにおいて、PWの処理に手間取るとゲームが長引き相手のフィールドに持ち込まれやすくなることから、ライフを詰めることとPWの処理を同時に行えるこのカードを採用しています。

飛行機械トークンやゾンビトークン、《臭い草のインプ》などの無視しづらい小型クリーチャーをすり抜けて殴ることができるため、横並びに弱いこのデッキの弱点を補ってくれるのもポイントです。

伝説であること、マナクリーチャーを引けなかった場合に展開がもたついてしまうことから2枚です。

 

★Tips

・ダメージを軽減できない能力により、攻撃する際に《濃霧》系の能力とプロテクションを無効化することができます。

 

その他の呪文

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《稲妻》4枚

特筆することはないです。1マナ3点は偉大です。

ただ、このデッキだと《燃え柳の木立》からしか赤マナが出ない、というシーンが頻発するため、ただの《ショック》になってしまうことがあります。そのため《炎の斬りつけ》を採用したこともありましたが、結局本体に撃ちたいことも多くこちらに戻しました。

 

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《古きものの活性》4枚 

《思案》《定業》が禁止されているモダンでそれらより強い1マナドロースペルが使えることのメリットは図り知れません。でも禁止はゆるして。

序盤は土地と3マナエルドラージ、土地が足りていれば4~5マナエルドラージを探し出せるためいつでも強いカードです。フェッチランドの枚数が少ないデッキであるため、デッキボトムに送ったカードはある程度覚えていた方がプレイに役立ちます。

 

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《ビヒモスを招く者、キオーラ》2枚 

マナスクリューとマナフラッド、両方を軽減できるアドバンテージ源です。

通常この枠には《ボーラスの壊乱者、ドムリ》が採用されていることが多いのですが、使ってみてあまり強い場面がなかったため、他のアドバンテージを稼げるカードを探した結果このカードを採用するに至りました。

忠誠度能力により土地を起こす擬似的なマナ加速が重いカードをプレイしやすくしてくれ、プレイした重いカードが誘発型能力を誘発させてくれるため、マナ加速と脅威の両方が欲しいこのデッキにとても噛み合っています。

誘発型能力を誘発させられるクリーチャーが12枚採用されているため、2~3ターン目に出すことができれば2枚程度は引くことができるでしょう。

また、忠誠度能力はマナが必要ない場面では攻撃したあとのクリーチャーをアンタップすることで擬似的に警戒を付与でき、すれ違いのダメージレースを行う際に非常に役立ちます。

 

序盤に欲しいカードではありますが、初期忠誠度の高さ、パッと見の脅威度の低さから処理されづらく、2枚目以降が腐りやすいため2枚です。

  

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《エンバレスの宝剣》1枚

《むかしむかし》禁止後に卑怯な勝ち方が欲しく採用しました。2体で殴れる頃には4マナ程度は捻出できるため、意外と普通にプレイ可能です。

サイズの大きいクリーチャーが多いため二段攻撃を活かしやすく、特に《探索する獣》との組み合わせると5/5速攻警戒接死二段攻撃トランプルとなり凶悪の一言です。

 

土地

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《燃え柳の木立》4枚

カープルーザンの森》4枚

赤・緑・無色マナの全てを賄える、このデッキで最も強力な土地です。

どちらも無色マナを出す場合はデメリットはないので、両方をコントロールしている場合はどちらから色マナを出すのかよく考えるようにしましょう。

 

★Tips

・《燃え柳の木立》は相手のライフを回復させるため《死の影》デッキに対してキラーカードとなり得ます。特にプレイするカードがなくとも、色マナを出すだけで《死の影》を小さくできることを忘れないようにしましょう。

《罰する火》をください(小声)

 

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《エルドラージの寺院》4枚

キープ基準となる2マナランドです。

《エルドラージの寸借者》の項でも述べましたが、誘発型能力の支払い時には2マナ扱いにならないことに注意しましょう。

 

★Tips

・本リストには採用していませんが、《全ては塵》はエルドラージ呪文であるため2マナを充てることができます。また、《終末を招くもの》も同様に起動型能力に2マナを充てることができます。

 

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《魂の洞窟》2枚

コントロールキラーのカードであり、《エルドラージの寸借者》用に赤マナを捻出することができます。

たまに人間、蛇、鳥、ビーストなどを指定することがあります。

非クリーチャースペルを複数唱えたいときに困ることが多いのですが、コントロール相手が非常につらいこと、《廃墟の地》で割られやすいことから2枚採用しています。

 

★Tips

・種族の宣言に関わらず、無色マナを生み出すことができます。ただしその際は打ち消されない効果は付与されないので注意しましょう。

・コントロール相手にはゲームの決め手になりえるので、《廃墟の地》で割られないようギリギリまで手札に抱えるようにしましょう。

 

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《樹木茂る山麓》2枚

《踏み鳴らされる地》1枚

 色マナを出すときにデメリットを抱えがちなため、基本地形やショックランドを導ける土地が少数必要です。

現在は《荒地》を採用していませんが、採用する場合は《虹色の眺望》の方がよいでしょう。また、ショックランドは場に1枚出ているとライフ損失・ライフゲインを大幅に抑えられるため、1枚は採用しておきましょう。

 

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《ケッシグの狼の地》1枚

《むかしむかし》を失い、土地とマナクリーチャーを増やしたことによりマナフラッドしやすくなったため採用しました。

地上が止められてしまったときも、《極楽鳥》とこのカードをコントロールしていると意外にダメージが出せます。

 

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《冠雪の森》3枚

《冠雪の山》1枚

1ターン目に《森》から《貴族の教主》《極楽鳥》と動くことがあり、その際にバントカラーのデッキと誤認させられるよう冠雪地形を採用しています。

ほぼ好みの領域だと思うので、好きな絵柄の基本地形があるならばそちらでも問題はないでしょう。

 

 サイドボード編

サイドボーディングの項でも記載するので、軽く触れるに留めます。

 

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《漁る軟泥》1枚

仮想敵:ドレッジ、赤単果敢、バーン、ジャンド、バントコントロールなど

墓地対策、ライフゲイン、消耗戦対策といくつもの役割を担っています。

 

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《四肢切断》1枚

仮想敵:タイタン系、ジャンド、ウルザソプター、《死の影》系など

追加の除去です。火力で処理しづらい大型クリーチャー用に採用しています。

 

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《削剥》1枚

仮想敵:ウルザソプター、緑トロン、エルドラージトロン、赤単果敢など

追加の除去兼アーティファクト対策です。《血染めの月》が気になるようであれば、後述の《燃えがら蔦》を増やすか《破壊的な享楽》を取ってもよいでしょう。

 

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《墓掘りの檻》4枚

仮想敵:ドレッジ、ドルイドコンボ、ネオブランド、ヨーグモスコンボ、ストームなど

高速コンボには厳しい戦いを強いられるため、サイドは厚く取っています。これを置くと《作り変えるもの》が誘発したときに3マナ以下のクリーチャーが公開されても戦場に出せないため(強制的に手札に加わる)、テーブルトップでプレイする際は特に注意しましょう。

また、次の《魔術遠眼鏡》もそうですが、無色のカードは《古きものの活性》で探すことができることも大きな利点です。

 

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《魔術遠眼鏡》2枚

仮想敵:ウルザソプター、ドルイドコンボ、緑トロン、ネオブランドなど

様々なデッキに対し有効なカードです。中でも苦手なウルザソプター、ネオブランドへのサイドとしての意味合いが強いです。

《爆発域》などを考慮するなら《真髄の針》と散らしてもよいですが、《虚空の杯》X=1に引っかかることと、ドルイドコンボなどとの対戦時に指定の裏目が発生することが気になるのでこちらを2枚取っています。

 

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《燃えがら蔦》1枚

仮想敵:タイタン系、赤単果敢、エルドラージトロン、緑トロン、ストーム、ウルザソプターなど

主に《血染めの月》《イリーシア木立のドライアド》などのエンチャント対策としての採用です。アーティファクトも破壊できますし、誘発型能力により割るカードが出てこなくとも仕事をするため、腐りにくいのもよい点です。当然ストームに対しては先置きすると凄まじい拘束力を発揮します。

 

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《発火の力線》4枚

仮想的:タイタン系、ストーム、ジャンド、など

《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》や《ぶどう弾》などの繰り返し対象を取るカードに対してのキラーカードです。

《むかしむかし》禁止以前は《トンネルのイグナス》を採用していましたが、タイタン系のデッキが減り、ジャンドが台頭してきたためこちらを採用しました。

ハンデスで誘発し、除去で誘発し、布告除去でも誘発し、これ自体を割ろうとしても誘発するため相当なダメージを出すことができ、消耗戦を拒否してライフを早く削りたいこのデッキの戦略を大きく後押ししてくれます。初手に欲しいですし、初手になくともかなり強力なため4枚です。

 

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《目覚めた猛火、チャンドラ》1枚

仮想敵:バント/青白コントロール

クリーチャーでビートダウンしきる以外に勝ち筋のないこのデッキにとって、クリーチャーを全て捌き切る戦略は天敵となります。1枚で勝てるカードが欲しかったため採用しています。

土地22枚のデッキには重いように見えるかもしれませんが、《流刑への道》で確実に土地が伸びるため、問題なく運用できます。

打ち消されない能力を持ってはいますが、《霊気の疾風》は受けてしまいます。ケアしようがないこともありますが、《廃墟の地》でシャッフルされてしまうと目も当てられないので、一応注意しましょう。

 

 

3.サイドボーディングガイド/マッチアップ解説

さて、皆さん大好きサイドボーディングガイドのお時間です。

 

ただし、私は実績を残したプレイヤーでもないですし、相手の構成によってもかなり変化してくるので参考程度に見てもらえると幸いです。

疑問点があればコメント、もしくは記事末尾のTwitterへリプなどもらえると嬉しいです。

 

※記載したデッキは2020/3時点での晴れる屋および金魚のメタゲーム上位のうち、自分が複数回当たっておりインアウトがおおよそ固まっているものです。

 

 

VSジャンド 通算5-1

IN

+4《発火の力線》

+1《漁る軟泥》

+1《四肢切断》

OUT

-4《貴族の教主》

-1《極楽鳥》

-1《エンバレスの宝剣》

大抵は相手がこちらの脅威を捌き切れないためやや有利なマッチアップです。

1ターン目のマナクリーチャーに《レンと六番》が突き刺さるとそのまま終わることがあります。しかし、初手にあるのに1ターン目に出さないマナクリーチャーは一生出すタイミングがなくなるので、ジャンドと分かっても出して祈りましょう。返しの火力で処理できる可能性はあります。

ゲームプランとしてはシンプルで、とにかくビートダウンすることです。《タルモゴイフ》が大きくなりきる前にライフを詰めていき、向こうが最低限のブロッカーを立てつつも殴らざるを得なくなったところに《エルドラージの寸借者》をプレイするのが1番の勝ちパターンです。

向こうのクロックは《血編み髪のエルフ》以外では突然増えることがないので、火力か《エルドラージの寸借者》、あるいは《現実を砕くもの》をトップすれば勝てるようにしていくことが重要です。

ライフレースを壊されるため、《漁る軟泥》は素早く処理しましょう。

 

サイド後は消耗戦と《死の飢えのタイタン、クロクサ》用に《漁る軟泥》、《タルモゴイフ》用に《四肢切断》、そしてハンデスと除去全てに反応する《発火の力線》を投入します。

初動で押しきるのは難しく、ある程度消耗戦になるため、1枚の価値が低く《レンと六番》の被害を抑えるためマナクリーチャーをサイドアウトします。また、ハンデスやクロクサで詰まないようマリガンは少し緩めにしておくとよいでしょう。

マナクリーチャーがいなくなり、《レンと六番》のマイナス能力をほぼ無視できるのでかなり楽になります。

予想される相手のサイド:《疫病を仕組むもの》

 

 

VSタイタン系統 通算7-4

 IN

+4《発火の力線》

+1《四肢切断》

+1《燃えがら蔦》

OUT

-4《作り変えるもの》

-2《ビヒモスを招く者、キオーラ》

完全な速度勝負のマッチアップです。

先手後手がかなり影響しますが、総合的には《むかしむかし》禁止後はやや有利だと思っています。

とにかくライフを最速で削れるように展開していき、《原始のタイタン》がプレイされ《死者の原野》《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》が機能し始める頃に《エルドラージの寸借者》か《探索する獣》、あるいは本体火力で決着をつけることを目指します。

数体ゾンビが並んだだけであれば《エルドラージの寸借者》で《原始のタイタン》を奪うことが最後の一押し/Final Push(?)になるので、2枚引いていないのであればできるだけ温存しましょう。

ただし、あくまで最後の一押しであり、クロックを刻み相手の選択肢を狭めることの方が優先されるため、2ターン目にプレイできるのが《エルドラージの寸借者》のみならプレイしてしまった方がよいでしょう。

また、《稲妻》は本体に撃つよりも《桜族の長老》に撃ち込んでチャンプブロックを防いだ方が多くのダメージを出せることがあるため、状況を見極めましょう。

 

サイドボーディングはアミュレットタイタンなのか、赤緑ヴァラクートなのか、シミックタイタンなのか……によって変化するため臨機応変に対応しましょう。

《風景の変容》が入っているならば確実に《発火の力線》をサイドインしますが、アミュレットタイタンのように《死者の原野》だけで勝てる場合だと微妙かもしれません。

《作り変えるもの》は《イリーシア木立のドライアド》を乗り越えられなく、クロックも遅いためサイドアウトします。タフ4にしたやつは社長室行け。

《作り変えるもの》と《呪詛呑み》とどちらがよいかは微妙ですが、2ターン目から殴れること、相手の除去が少なくレベルアップすれば《イリーシア木立のドライアド》を乗り越えられることから《呪詛呑み》の方を残しています。

《原始のタイタン》を《エルドラージの寸借者》、ゾンビプランを《探索する獣》、《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》を《発火の力線》でメタっているためハマるととても気持ちがいいです(作文)。

予想される相手のサイド:《四肢切断》《強情なベイロス》《不屈の追跡者》

 

VS赤単果敢 通算5-1

IN

+1《漁る軟泥》

+1《削剥》

+1《燃えがら蔦》

OUT

-2《エルドラージの寸借者》

-1《極楽鳥》

非常に有利なマッチアップです。

赤単果敢は本体火力で勝つデッキではなく、火力を生物に撃って果敢生物で殴るデッキ、つまりバーンではなくスライであるため、こちらのクリーチャーのサイズを乗り越えるのが難しいことが大きな要因です。

《踏みつけ》や《稲妻》で出てきたクリーチャーを殲滅しながら、こちらは殴らずに壁を立てておくとライフを削りきられる前に相手がガス欠を起こすので、それから攻勢に回り速やかに殴りきりましょう。

上記のプランを取るため、《難題の予見者》をプレイした際は《騒乱の歓楽者》を優先して追放し、相手がリソースを回復することを防ぎましょう。

 

サイド後は《血染めの月》に注意する必要があるため、マリガン時は《森》を重視しましょう。また、《溶岩の投げ矢》の的になりやすいタフネス1のクリーチャーをサイドアウトします。

《ビヒモスを招く者、キオーラ》が役に立たないように見えるかもしれませんが、前述の通り相手はクリーチャーで殴ることを勝ち筋にしているため疑似警戒付与が非常に強力です。

予想される相手のサイド:《血染めの月》《四肢切断》《焙り焼き》

 

VSバーン 通算4-0

IN

+1《削剥》

+1《漁る軟泥》

OUT

-1《ビヒモスを招く者、キオーラ》

-1《エンバレスの宝剣》

赤単果敢と同様有利ではありますが、先手後手の差が出やすく、クリーチャーを並べても本体火力で焼ききられてしまうことも多いです。

赤単果敢と違い、防御的に振る舞いすぎると相手に火力を引いて投げつける時間を与えてしまうため、ある程度割りきって攻撃をする必要があります。

《大歓楽の幻霊》は放置すると相手の方が受けるダメージが多くなりやすいため、処理すべきかは手札内容と相談です。

 

サイド時は相手の手数に合わせられるようマナクリーチャーは残します。本体に撃たれるよりマナクリーチャーに撃たれる方がマシですし、基本的に本体に撃ってくるでしょう。

 

《跳ね返す掌》が入ってくる場合があり、ケアするなら《漁る軟泥》は攻撃したあとに成長させるのが吉です。

予想される相手のサイド:《頭蓋割り》※《強情なベイロス》を意識されることあり。《流刑への道》《跳ね返す掌》

 

VSバント/青白コントロール 通算1-4

IN

+4《発火の力線》

+1《目覚めた猛火、チャンドラ》

+1《漁る軟泥》

OUT

-1《燃え柳の木立》

-1《探索する獣》

-4《作り変えるもの》

非常に厳しいマッチアップです。

クリーチャーで殴りきるデッキであり、相手が延々除去と《謎めいた命令》をオールタップで撃ち続けるだけで負けてしまうためです。私が対コントロールを苦手としているせいもかなりあると思うので、あまり自信がないですが……。

バントコントロールの場合は《流刑への道》に加え《氷牙のコアトル》によって殴りにくく、特に《難題の予見者》がブロックされたときのディスアドバンテージが大きいためさらに厳しくなります。《稲妻》と《踏みつけ》を《氷牙のコアトル》に当てられるよう意識すると吉です。

速攻クリーチャーは常に戦闘前メインフェイズに出してしまうと《謎めいた命令》をカウンター+オールタップで撃たれたときに実質《時間のねじれ》になってしまうため、オールタップ+ドローで撃たせたあと、戦闘後メインフェイズでプレイした方がよいかは考えた方がよさそうです。

 

サイド後は《流刑への道》に弱い《作り変えるもの》をサイドアウトし、《発火の力線》を投入します。

《流刑への道》《時を解す者、テフェリー》《精神を刻む者、ジェイス》《謎めいた命令》と、誘発には事欠きません。

また、長期戦になることと《流刑への道》によって確実にマナフラッドするため、土地を1枚サイドアウトします。

《自然の怒りのタイタン、ウーロ》のライフゲインが非常につらいため《漁る軟泥》を投入します。《瞬唱の魔道士》も妨害できるので、できるだけ緑マナは立てておくようにしましょう。

他に対策を取るなら《終末》以外では処理されない《最後のトロール、スラーン》を取ることでしょうか。

予想される相手のサイド:《軽蔑的な一撃》《儀礼的拒否》《霊気の疾風》《機を見た援軍》

 

VSウルザ 通算0-3

IN

+1《漁る軟泥》

+1《削剥》

+1《燃えがら蔦》

+1《四肢切断》

+2《魔術遠眼鏡》

OUT

-4《エルドラージの寸借者》

-2《ビヒモスを招く者、キオーラ》

こちらも非常に厳しいマッチアップです。

《飛行機械の鋳造所》が場に出るだけでビートダウンが否定され、《弱者の剣》《最高工匠卿、ウルザ》まで繋げられてしまいます。

また、《発明品の唸り》からの《罠の橋》もかなり厳しく、メインボードはほぼ取れないでしょう。

相手のカラーリング(青黒、グリクシス、シミック、スゥルタイ……)によって構成がかなり変わってくるため、事前把握が重要です。

 

サイド後の《魔術遠眼鏡》の指定は当然《飛行機械の鋳造所》です。

飛行機械トークンが大量に並ぶことから《エルドラージの寸借者》はサイドアウトします。

《弱者の剣》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《湖に潜む者、エムリー》《ゴブリンの技師》……などの対策に《漁る軟泥》を入れますが、正直焼け石に水感はあります。

《溜め込み屋のアウフ》を採用してもよいですが、こちらが元々クリーチャーベースのデッキであるため、相手は除去を増やしてくると考えられ、あまり信頼できるカードではないと思います。

予想される相手のサイド:カラーリングに合ったありとあらゆる除去

 

VSドレッジ 通算0-6

IN

+4《墓掘りの檻》

+1《漁る軟泥》

OUT

-2《ビヒモスを招く者、キオーラ》

-3《エルドラージの寸借者》

最悪のマッチアップです。

適当に発掘して《這い寄る恐怖》が数枚誘発しただけでライフレースが壊れてしまいますし、クリーチャーも横に並んでいくため《エルドラージの寸借者》も役に立ちません。

メインボードは相手の事故を祈りましょう。

 

サイド後はヘイトカードを引くまでマリガンしてもよいですが、相手も墓地対策対策でキープしてくるようになるため、2ターン目《難題の予見者》が確定しているなどであれば、そのままキープした方が無難です。

《墓掘りの檻》を置いても発掘して《這い寄る恐怖》は誘発しますし、その内《悪ふざけ》か《爆発域》+《壌土からの生命》にたどり着かれるので安心は全くできません。

また、《臭い草のインプ》を繰り返しプレイされるだけでこちらの攻撃は止まりますが、そのために《稲妻》は残しています。あとは《探索する獣》か《エンバレスの宝剣》を引くことを祈りましょう。

どうしてもドレッジに勝ちたいのであれば《墓掘りの檻》に加えて《神々の憤怒》や《外科的摘出》《貪欲な罠》など置物以外の墓地対策を用意するとよいでしょう。

予想される相手のサイド:《自然の要求》《悪ふざけ》《稲妻の斧》《爆発域》《月の大魔術師》

 

VS《死の影》系統 通算2-3

IN

+1《四肢切断》

+1《漁る軟泥》

OUT

-1《極楽鳥》

-1《貴族の教主》

ほぼ五分のマッチアップです。

ライフレースがかなりタイトになるため、お互いのマッチアップの理解度に大きく左右されると感じています。

全力で殴ると《死の影》の登場が早まり、《ティムールの激闘》《頑固な否認》でハマって負けるので、可能であれば1度、多くとも2度の攻撃で勝つように意識しましょう。

《燃え柳の木立》で相手のライフを回復させることで《死の影》を遅らせたり弱体化させたりできるので、色マナの出し方は状況をよく見る必要があります。また、何もプレイするカードがなくてもマナだけ出して相手のライフを回復させることもあります。

もちろん回復させすぎるとこちらが攻撃しなければならない回数が増えてしまうため、状況判断が最も重要です。

 

サイド後は消耗戦に弱いマナクリーチャーをアウトし、《タルモゴイフ》《グルマグのアンコウ》《死の影》用に《四肢切断》と、消耗戦に強い《漁る軟泥》を投入します。

メインとプランは変わりませんが、《儀礼的拒否》《軽蔑的な一撃》などのカウンターが増えることが予想されるため、より判断がシビアになります。

《発火の力線》を投入するかどうかはまだ判断がついていませんが、投入する場合は全力で殴り切るプランを取った方がよさそうなので、マナクリーチャーは残して《ビヒモスを招く者、キオーラ》か《呪詛呑み》をサイドアウトするなど工夫が必要でしょう。

《死の影》が多いようであれば、《爆発域》や《仕組まれた爆薬》の採用を検討します。

予想される相手のサイド:《儀礼的拒否》《軽蔑的な一撃》

 

VSエルドラージトロン 通算3-1

IN

+2《魔術遠眼鏡》

+1《四肢切断》

+1《削剥》

+1《燃えがら蔦》

OUT

-2《呪詛呑み》

-2《ビヒモスを招く者、キオーラ》

-1《稲妻》

クリーチャーのサイズは同じですが、こちらの方が1テンポ早く展開し、殴り出しも早いため若干有利です。

とはいえ、3ターン目ウルザランド完成から《大いなる創造者、カーン》→《罠の橋》で即死したり2ターン目《難題の予見者》などのドブンパターンもあるので、かなり相手の展開パターンに左右されてしまいます。

お互いにエルドラージを展開していくため睨み合いになりがちですが、そこで《エルドラージの寸借者》が輝きます。相手の《難題の予見者》《現実を砕くもの》を奪って勝利するパターンが多いです。

ロングゲームになってしまうと《大いなる創造者、カーン》《人知を超えるもの、ウギン》で負けてしまいますし、《罠の橋》が出てくるとほとんどどうにもならないので、火力で勝てる可能性を残せるよう相打ち覚悟で攻めのプレイをすることが肝心です。

 

サイド後は《罠の橋》《ワームとぐろエンジン》といった致命的なアーティファクトを対策しつつ、1マナのカードと遅いカードを減らします。

予想される相手のサイド:《ワームとぐろエンジン》《四肢切断》

 

VSストーム 通算2-0

IN

+2《墓掘りの檻》

+1《削剥》

+1《燃えがら蔦》

+2《発火の力線》

OUT

-2《呪詛呑み》

-2《ビヒモスを招く者、キオーラ》

-2《探索する獣》

《難題の予見者》と火力を擁し、相手の妨害がほとんどなくこちらのキルターンが早いことから、意外と有利なマッチアップです。

メインは完全に速度勝負になります。余裕があれば《遵法長、バラル》《ゴブリンの電術師》を即座に処理できるよう赤マナを立てておきたいところです。

 

サイド後は遅めのカードを抜き、除去とメタカードを投入します。

《四肢切断》を入れるかは微妙なところですが、《遵法長、バラル》《ゴブリンの電術師》を合わせて7枚であることが多いので、《稲妻》4枚、《踏みつけ》2枚《削剥》1枚で同数を用意しています。

《墓掘りの檻》と《発火の力線》のどちらを優先するかは難しく、現在は半々に散らしています。《墓掘りの檻》は《炎の中の過去》にしか効きませんが、《発火の力線》は《ぶどう弾》だけでなく《炎のアリア》《けちな贈り物》にも効果があるので忘れないようにしましょう。

また、相手がフェッチランドを採用している場合は《血染めの月》を採用している可能性があるので注意が必要です。とはいえ《炎のアリア》が出れば割らないわけにはいかないので、どうしようもない気はしますが……。

予想される相手のサイド:《炎のアリア》《巣穴からの総出》《血染めの月》《四肢切断》

 

VS人間 通算3-0

IN

+1《削剥》

+1《四肢切断》

OUT

-1《難題の予見者》

-1《作り変えるもの》 

相手のメインに4枚ずつ投入されている《スレイベンの守護者、サリア》《帆凧の掠め取り》がこちらに対し有効でなく、クリーチャーのサイズでも上回っていることからやや有利です。ただし、こちらがクリーチャー主体のデッキのため同じカードを固め引くと《反射魔道士》で詰む場合があります。

《カマキリの乗り手》《教区の勇者》《サリアの副官》の3種を優先的に除去し、ダメージレースで優位に立つことを意識しましょう。

《幻影の像》はこちらのクリーチャーをコピーすることで大変なことになりがちなので注意が必要です。

《幻影の像》を処理するには除去以外に《エルドラージの寸借者》の誘発型能力、《ビヒモスを招く者、キオーラ》の忠誠度能力、《ケッシグの狼の地》の起動型能力などがあるので覚えておくと役に立ちます。

 

サイド後は除去を追加し、《反射魔道士》でハマって死なないよう4枚積みのクリーチャーを少し減らします。特に《難題の予見者》は相手の手札が減るスピードが早いため後引きが弱く、バウンスされてもドローされてしまううえ唱えられなくなり致命的なテンポ損をしやすいです。

人間を殺したければ(語弊あり)、《仕組まれた爆薬》の採用をおすすめします。その際は《貴族の教主》や《極楽鳥》から赤と緑以外の色マナが出ることを覚えておくとよいでしょう。

予想される相手のサイド:《疫病を仕組むもの》《四肢切断》

 

VS赤緑ミッドレンジ/ポンザ 通算:5-4

IN

+1《燃えがら蔦》

+1《四肢切断》

OUT

-1《現実を砕くもの》

-1《エンバレスの宝剣》

エルドラージデッキということで見た目は非常に厳しそうに見えますが、実のところ無色のスペルは12枚なので、意外と何とかなります。また、《むかしむかし》禁止後は《月の大魔術師》のみで《血染めの月》までは入っていない場合が多いので、《稲妻》《踏みつけ》で対処しやすいのも追い風です。

単純に相手の脅威の方が太いものが多く、ロングゲームになると苦しいので《業火のタイタン》や《栄光をもたらすもの》が働き始める前に勝ちたいところです。

なお、《栄光をもたらすもの》を《エルドラージの寸借者》で奪って督励すると、相手に帰っていったあと1度アンタップしないのでお得です(?)。

 

サイド後は大型クリーチャーと《血染めの月》を対策しておきます。出てこなくても《楽園の拡散》を破壊できるので、最低限の仕事はしてくれます。

予想される相手のサイド:《強情なベイロス》

 

4.終わりに

駆け足での紹介になりましたが、いかがだったでしょうか。

赤緑エルドラージを触ってみたいと思っていただければ、あるいは触っている方であれば何か参考になっていれば幸いです。

意見・感想などあればぜひコメントや、末尾に記載したTwitterにリプライ等いただけると部屋で踊るくらいには喜びます。うちで踊ろう

 

さて、冒頭に記載したお願いごとですが、

 

推しごとの時間です。

私の推しているVtuber電脳少女シロちゃんもこ田めめめちゃんの動画を見てほしい、というのがソレです。下におすすめの動画リンクを貼っておくのでぜひクリックしてください。何なら赤緑エルドラージを組まなくてもいいのでクリックはしてください。

どっとライブ所属の他の子たちもみんな魅力的なので、ぜひ見てみてください。

 

電脳少女シロちゃん

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もこ田めめめちゃん

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