【MTGモダン】赤緑エルドラージ 不採用・検討カードについて
どうも、N.Bと申します。
赤緑エルドラージの紹介の記事を少し前に書きましたが、ありがたいことに不採用・検討したカードについても書いて欲しいという意見を頂いたのでつらつらと書いていきます。
思いついたものがあれば追記していこうと思います。
4/26 公開
4/29 《溜め込み屋のアウフ》《熱烈の神ハゾレト》《爆発域》を追記
この記事の趣旨は赤緑エルドラージを組む・組んだ人にこんなカードもあるよ、というデータを提供することなので、あまり詳細な解説はせずざっくりと列挙していきたいと思います。もちろん、試したカードについては引き続きコメントやTwitterにリプライを頂ければ返事をしますのでぜひ聞いてください。
また、メイン・サイドのどちらに積むか、というのも考慮せずカードタイプ毎に分けています。
※前回のリストを前提に話を進めるので、ご一読いただければ幸いです。
クリーチャー編
《溜め込み屋のアウフ》※採用経験あり
アーティファクトの起動型能力を封じる熊です。
サイドボード要員ですが、《石のような静寂》などと違いクロックを刻んでいけることはビートダウンデッキにとっては非常に重要です。
一方で、ビートダウンデッキはサイド後に除去を増やされることが多いので対処されやすいという欠点もあります。
後述の《古えの遺恨》などアーティファクト破壊とどちらを取るかはメタゲーム次第でしょう。
《グルールの呪文砕き》※採用経験あり
自ターン限定で除去耐性を持ち、サイズに優れたアタッカーです。
《作り変えるもの》《エルドラージの寸借者》《ビヒモスを招く者、キオーラ》など3マナ域が膨らみすぎてしまうことから不採用にしていました。
状況によって速攻と+1/+1カウンターを選べる柔軟性があるので、フェア・アンフェアどちら相手でも強く使えます。除去構えの相手に出すととても気持ちがいいです。
《ゴブリンの熟練扇動者》※採用経験あり
言わずとしれた単体でゲームに勝利できるアタッカーです。
マナクリーチャーから2ターン目にプレイできると非常に強力ですが、適当なクリーチャーが立っているだけで止まってしまい、十分に働くことが少なく不採用となっています。また、後手だとかなりバリューが落ちてしまうこともマイナスでした。
1度だけ、2ターン目にプレイして3ターン目に《エンバレスの宝剣》を装備するというブン回りを見せたことがあります。
《結晶の巨人》※採用経験なし
イコリアで登場したメカゴジラアーティファクト・クリーチャーです。
無色であることから《古きものの活性》で探すことができるのでポイントが高いです。難点としてはランダム性が高すぎることと紙での処理が死ぬほど面倒くさいところです。
相手からするとうっかり呪禁がつくと厄介なので除去するか悩ませることができるかなぁと思っています。
《運命の神、クローティス》※採用経験あり
墓地対策でありロングゲームを制しライフレースを有利にする置物です。
サイドボードに長く採用していましたが、墓地対策としては遅すぎたことから不採用になっています。
2020/4現在は《夢の巣のルールス》など、墓地利用が増えているので戻して試したりしています。
《血編み髪のエルフ》※採用経験あり
ジャンドで大活躍中の元禁止カードですね。
ジャンドのようなジャンクデッキでは何がめくれても大体強いので4枚積みも納得なのですが、このデッキでは十分には強くないと考えています。
なぜなら、このデッキではいつめくれても強い3マナ以下のカードが少ないからです。
具体的にはこうなります。
1マナ…《貴族の教主》4枚、《極楽鳥》1枚、《呪詛呑み》2枚、《古きものの活性》4枚、《稲妻》4枚
3マナ…《作り変えるもの》4枚、《エルドラージの寸借者》4枚、《砕骨の巨人》2枚、《ビヒモスを招く者、キオーラ》2枚
状況を選ぶと考えているものを赤字にしていますが、状況を選ぶカードが11枚、そうでないカードが16枚、後者を当たりとすると当たる確率は59.2%程です。
《血編み髪のエルフ》が唱えられている段階でマナクリーチャーはさほど必要ないはずですし、《呪詛呑み》《エルドラージの寸借者》は除去のなさそうなときや奪いたいクリーチャーがあるときなど、タイミングを見て唱えたいカードです。
また、《エルドラージの寸借者》に関しては誘発型能力を使用するためにはさらに2マナがかかるため、合計6マナが必要になってしまいます。
というように、続唱の当たり外れが大きいデッキではいまひとつかなぁ、というのが私の考えです。
悪いところばかり書いてしまいましたが、1枚から2枚になるのはアドバンテージを稼ぐ能力に乏しいこのデッキにとっては非常に貴重ですし、フェアデッキ相手には有効なカードだと思うので、採用するのであれば3マナ以下のカード選択を工夫する必要があるかなと思います。
《高原の狩りの達人/高原の荒廃者》※採用経験なし
ジャンドで採用されていたりするカードです。
単純に4/4/4相当でライフゲインも付いてくるのでコストパフォーマンスがよく、変身後のステータス、変身誘発の能力も非常に強力です。
《探索する獣》などと入れ替える価値はありそうです。
《強情なベイロス》※採用経験あり
タイタン系のデッキでおなじみのサイドボード向けカードです。
単純にアグロに対して強いのと、《死の飢えのタイタン、クロクサ》《ヴェールのリリアナ》対策になるので、それらを意識するならサイドボードに採用できると思います。
《熱烈の神ハゾレト》※採用経験あり
スタンダードで活躍し続けた破壊不能の神です。
マナクリーチャーで加速するため手札が尽きやすいこのデッキに合っており、フラッドした際も余った土地を火力に変換できるので無駄がありません。
《むかしむかし》が存命だった頃は手札が残っていることも多く《探索する獣》を優先していましたが、今は手札を吐き出すスピードが上がっているので戻していいかもしれません。
後述の《湧き出る源、ジェガンサ》を相棒にする場合、《探索する獣》のダブルシンボルが採用できないという事情もあります。
《スラーグ牙》※採用経験なし
《強情なベイロス》とどちらかを取ることになると思いますが、こちらは場を離れたときの効果が強いので除去が多いデッキ、特に《流刑への道》などの追放除去を使用するデッキに対してもプレイできるのがいい点です。
《湧き出る源、ジェガンサ》※採用経験あり
イコリアで登場、2020/4現在大暴れしている相棒カードの1枚です。このカードはさほど暴れていませんが……。
完全に5/5/5バニラですが、あと一押しのリソースが足りなくなったり、マナクリーチャーによりフラッドを起こしやすいこのデッキにとっては意外と役に立つカードです。
構築制限もこのデッキではかなりクリアしやすいので、色々な構成で感触を確かめているところです。
《終末を招くもの》※採用経験あり
エルドラージトロンでよく採用されている強力なシステムクリーチャーです。
このデッキではドロー効果とブロック制限効果を重宝するでしょう。フェアデッキ相手に消耗戦をしているときには滅法強いです。
ソーサリー・インスタント編
《石弾の弾幕》※採用経験あり
一応トークン対策にもなりますが、獰猛効果の方を目当てに採用していました。
盤面が膠着したときに一時的に突破するカードですが、《エンバレスの宝剣》があれば十分に感じたため今は不採用になっています。
同じ用途で《宇宙粒子波》でもいいかもしれませんが、パワー4以上のクリーチャーをコントロールしていないのに撃ちたいというタイミングがないかなと思っています。
《神々の憤怒》※採用経験なし
アグロ対策兼墓地対策カードです。
ドレッジがキツすぎるので採用しようか考えたのですが、こちらの3マナ以下のクリーチャーも全て流れてしまうことと、その際に《作り変えるもの》が誘発しないことが厳しそうに見えたため採用していないカードです。
《粉砕の嵐》※採用経験なし
最強クラスのアーティファクト対策です。
《夢の巣のルールス》《オゾリス》の登場で鱗親和が復権してきていることから、ウルザデッキとまとめてメタるために採用してもいいかもしれません。
《アタルカの命令》※採用経験なし
ナヤZooなどでよく見られるカードです。
ビートダウンデッキなので合わないことはないと思うのですが、クリーチャーが横に並ぶことが少ないと強いモードが少なくなってしまい微妙かなぁという印象です。
《古えの遺恨》※採用経験あり
定番のアーティファクト対策です。
アーティファクト対策として見るだけならば《削剥》の上位互換なので、3点除去とどちらを重要視するかはメタゲームと相談になります。
《コジレックの帰還》※採用経験なし
インスタントの《紅蓮地獄》です。
人間やドルイドコンボなど、小さいクリーチャーを並べてくるデッキに対して有効です。無色なので《古きものの活性》で探せることもポイントです。
アーティファクト編
《仕組まれた爆薬》※採用経験あり
横並びに強いカードであり、色マナを調整することで様々なパーマネントを破壊できる便利なカードです。
《極楽鳥》《貴族の教主》から赤緑以外の色が出るため、一応5色で唱えることも可能です。
エンチャント編
《血染めの太陽》※採用経験あり
特殊土地対策カードです。
《死者の原野》《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》を機能停止させられますが、ウルザ土地には全く効かないので何を意識するかが重要です。
かなり特殊な挙動をするカードなので、1度mtgwikiを見ておくとよいかもしれません。
《実験の狂乱》※採用経験なし
無尽蔵にリソースを供給するエンチャントです。
一瞬検討したことがあったのですが、《古きものの活性》との相性が悪すぎることに気づいて採用しませんでした……。
プレインズウォーカー編
《ボーラスの壊乱者、ドムリ》※採用経験あり
赤緑エルドラージでもよく採用されているカードです。
打点アップ、マナ加速+打ち消し無効、格闘除去と3マナのPWにしては非常に器用なカードで、採用していた期間も長かったです。
着地すると《魂の洞窟》がなくてもカウンターを無視でき、打点も上昇するので青いデッキに対して特に有効です。
格闘除去を使用する際は対応してクリーチャーを除去されるとひどいことになるのでリスク・リターンをよく考えてから使用しましょう。
《混沌をもたらす者、ドムリ》※採用経験あり
-3能力が非常に強力な4マナのPWです。
4マナが出ている段階でマナ加速が必要なことは少ないと思うので、たいていは-3から使用します。27枚クリーチャーを採用しているので、単純計算では61.4%の確率でクリーチャーを2枚加えられます。
基本的には後述の《反逆の先導者、チャンドラ》の方が強いと思いますが、《湧き出る源、ジェガンサ》を相棒にする場合にアドバンテージを稼げるカードが欲しければ採用を検討できるでしょう。
《反逆の先導者、チャンドラ》※採用経験あり
赤単色のPWといえばこれ、最強クラスの4マナPWです。
特に解説の必要もないでしょう。
土地編
《爆発域》※採用経験なし
緑トロンやエルドラージトロンなどでよく採用されている特殊土地です。
人間などの部族デッキに対して強くなるほか、アーティファクトやエンチャントなどにもメインから触れるようになり器用な働きができます。特に《罠の橋》をメインから無理なく対処できるのは大きいです。
当然ながら無色マナしか出ないため、採用する場合はマナベースに注意が必要です。
最後に
前回以上に駆け足かつざっくりな紹介になりましたが、参考になれば幸いです。
こんなカードあるよ! このカードとかどうなの? などあればコメント・Twitterにリプライ等いただけると嬉しいです。
それでは。